若葉会動物病院
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<ステロイドについて>  皮膚アレルギーについての説明は アレルギーとは?



皮膚アレルギーのワンちゃんにとってステロイドというお薬はとても重要であり、また大きな問題も抱えています。

通常体の外から侵入者(細菌など)が入ってきた時、動物の体は防衛反応として炎症(反応)を起こします。

皮膚アレルギーでは本来なら反応しないはずの物質に体が反応して炎症を起こし、結果として赤みがでて痒くなります。

ステロイドは炎症がおきるのを止める作用を持っているため、皮膚アレルギーではよく用いられます。

特に重症化してしまった皮膚アレルギーにおいてステロイドの投与は重要です。

他のどんな処置でも改善が見られないような状態にも、ステロイドなら改善されることがあるのです。





<ステロイドの副作用>


皆さんはステロイドには副作用があって怖いということを聞いたことがあるかもしれません。

では実際にはどんな副作用があるのでしょうか。

ステロイドの副作用には短期間で出る軽いものと長期間投与したあとに出る重いものに分けられます。(表1)

軽い副作用であれば問題ない場合が多いのですが、重い副作用によって病気になってしまうと取り返しがつきません。

もちろん重い副作用はステロイドを使えば必ず出る、というものではありません。

通常長期投与する際はそういった重い副作用が出ないよう用量に注意して用います。

ステロイドというのはその効果は最大限に生かし、副作用は出ないように用いていかなければならないのです。


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<ステロイドの減量>


皮膚アレルギーの状態が悪い(痒みや赤みがひどい)ときにはアレルギーのコントロールのためにステロイドを使う必要があります。

その後改善が認められたときは、徐々にステロイドを減らしていって最終的には0にすることも可能になるかもしれません。

ただし、ステロイドを全く飲まなくなってからまた再発するというケースは非常に多く見受けられます。





<当院での治療〜脱ステロイドへ〜>


当院では、ステロイドを0にした後のアレルギーの再発を防ぐ、脱ステロイド治療を行っています。

ステロイドを減らしていく段階から3つのサプリメント(と2つの皮膚保護剤)を用いた治療を行い、多くのワンちゃんで成果を上げています。


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ステロイドは「すぐに」、「よく効く」お薬ですが、原因を解決させる手段ではありません。

ステロイドを使うということは臭いものに蓋をしているようなもので、原因である「臭いもの」をなんとかしなければならないのです。

アレルギーが起こっている動物の体にはその原因となる問題がいくつかあります(表2)。


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@ 皮膚のバリア機能が低下していると原因物質が皮膚から容易に侵入してくるようになるためアレルギーはひどくなります。

また病原体の侵入も起こりやすくなるため、さらに皮膚の状態が悪化するという悪循環に陥ります。

バリア機能を守るためには保湿剤により皮膚を保湿する必要があります。

またシャンプーと一緒に用いることで、毛などについた原因物質の洗浄もおこなうのが良いでしょう。


A 動物には細胞性免疫と液性免疫という二つの免疫機能があり、正常であれば互いにバランスをとっています(図2)。

液性免疫は外から入ってきた物質に対して抗体を作る働きをします。

抗体は細菌などの悪いものが入ってきたときに作られ、体を守ってくれるものなのですが、
身体にとって無害な花粉など(アレルギーの原因物質)に対して抗体が作られるとアレルギーの原因となります。

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B アレルギーの原因の一つに活性酸素が挙げられます。

活性酸素は酸素がより高い反応性を持ったもので、体内の物質を酸化することで体にとって様々な悪影響をもたらします。

アレルギーの動物では活性酸素は体内の脂質を過酸化脂質に変えます。

過酸化脂質は皮膚を破壊し皮膚のバリア機能を低下させるため、アレルギーを悪化させます。

活性酸素からドミノ倒しのように身体の中の物質が悪いものに変わっていくと考えて下さい。

現在では老化の一因にも活性酸素が関与していると考えられています。


これらの問題を解決してあげることでアレルギー症状を和らげることができます。

ではどうやって解決しているのかそれぞれのサプリメントの作用を見てみましょう(表3)。

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肝臓のサプリメント

このサプリメントは肝臓に対する作用以外にも糖・脂質代謝の改善を始め様々な作用があります。

その中でも、肝臓の解毒機能をあげることで皮膚に貯まる原因物質を軽減することと、
活性酸素に対する抗酸化作用を示すことによって、アレルギー(アトピー性皮膚炎)を抑えます。


・ 乳酸菌・酵母菌

通常の乳酸菌は酸性の強い胃を通過することで死滅してしまうのですが、当院では胃で死滅しない乳酸菌をもちいています。

乳酸菌は、アレルギーの原因とされている免疫バランスの不均等を正常化し(図2)、さらに体内に入ってきた原因物質の分解を助ける効果が期待できます。

また、酵母菌にはアレルギーの原因になるタンパク質を細かく分解し、アレルギーを起きにくくする作用があります。

これらの菌、及び菌の代謝産物の作用で腸管の免疫機能の改善・便秘の解消が見られ、腸管で発生する活性酸素・アレルゲンを減少させることができます。


・ 特殊なオリゴ糖

オリゴ糖は乳酸菌の餌となるため、乳酸菌を増やしその働きを助けます。

またオリゴ糖自身が免疫バランスの調整を行い、アレルギーを抑えます。

特に免疫バランスの調整を行う能力が高いオリゴ糖を用いています。





(*)免疫バランスの調整については、体の免疫状態を変えていくわけですので効果が現れるのに時間がかかります。

これら3つのサプリメントを同時に用いることで相乗効果が得られると考えられています。


分かりにくいところがある方や、さらに詳しい説明が欲しい
という方は若葉会動物病院までお気軽にどうぞ!

 














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